昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士・田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして、日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは「徹底持久」を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか——!?「戦争」が日常にあった時代、若者が見た真実の記録。
■著者名:武田一義
原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
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キャラクター
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田丸一等兵(たまる)
初めて戦場にやってきた22歳。漫画家志望だったことを島田に見込まれ、兵士の最期を遺族に伝える功績係に任命される。
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吉敷上等兵(よしき)
田丸と同期ながら、成績優秀により上等兵に抜擢された。正確な状況判断と高い戦闘能力で田丸を助ける。
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島田少尉(しまだ)
田丸の所属する第二小隊の隊長を務める。同じ隊の兵士の死に涙するなど、情に厚い一面を持つ。部下からの信頼を集める若き少尉。
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小杉伍長(こすぎ)
田丸・吉敷と同じ分隊に所属。戦場慣れした振舞いは、初年兵の田丸らにとって心強くもあり、どこか怖さも感じさせる。
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